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追加招集の塩谷はアジア制覇へのラストピース!

 アジア制覇を目論むサッカー日本代表に不測の事態が発生。10番を背負い攻撃にアクセントをもたらしていた中島翔哉、新進気鋭のボランチ守田英正が負傷離脱となった。代わりに招集されたのはロシアW杯で2ゴールを挙げた乾貴士と先日のクラブW杯で存在感を示した塩谷司である。

 ここで1つ疑問が生まれた。なぜ守田の離脱で塩谷を呼んだのか?

 乾の役割ははっきりしている。左サイドの前線を主戦場とするアタッカーは個性が違えど中島とほぼ同じはたらきを求めての招集だろう。しかし、中盤の底でボールを捌く能力に長ける守田と塩谷では根本的にポジションが異なるのだ。

 つまり、塩谷は代役としてではなくオリジナルの仕事を任せることになる。これは仮説だが、森保ジャパンの3バック挑戦に向けて必要になったのではないだろうか。

 広島時代の教え子は、当時3-4-2-1-をベースに戦っていたチームの右CBを担当。確かな対人能力と足元の技術を持ち合わせ、特殊なメゾットで構成されるサッカーを熟知して指揮官の信頼を得ていた。UAEのアルアインに移籍後も最終ラインを務めながら、高い攻撃力を発揮。クラブW杯でも2ゴールを挙げる活躍で、フィジカルとテクニックが日本人ディフェンダーとしてトップクラスだと実感した。

 指揮官がアジアカップ直前で招集したのは、塩谷の好調ぶりを見てかつてのポジションを任せられると踏んだからではないだろうか。新たなオプションの3バックを形成するうえで必要になったに違いない。

 森保式3-4-2-1でDFに求められる能力は多いが、30歳のディフェンダーは自身の役割を熟知している。攻守にわたり安定感あるパフォーマンスを見せるだろう。塩谷加入のメリットは他にもある。大会の開催地は所属クラブのあるUAEで環境には慣れているし、国際経験は多くないがアジアの舞台はACLで知りつくしているはずだ。

 年齢的に2022年W杯の日本代表入りは厳しいだろう。しかし、目前に迫ったアジアカップの奪還という使命を全うするには必要なラストピースに違いない。大会直前に声がかかった愛弟子が森保一監督にタイトルをもたらすだろうか。

by air_takamaki | 2019-01-06 00:01 | スポーツ

出来るだけ様々な競技に触れたいと思います。


by air_takamaki