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オリックスの天才が漂わす大ブレークの予感

 ベテランの引退や移籍で若返りを図るオリックス。新選手会長に23歳の若月健矢が就任し、新キャプテンには26歳の福田周平が任命された。打線の中心には3年目の昨年に4番に就いた吉田正尚が座ることが濃厚で、次に求められるのは投手の軸になる存在だ。

 金子弌大、西勇輝が抜けた先発陣で新エース候補の1人として名前が挙がるのが20歳の山本由伸だ。

 西村徳文監督も「(エースの)候補になる一人。なってもらいたい」と期待を寄せる。

 昨年は4月に1軍昇格を果たすと、シーズン途中からはセットアッパーに定着。10代でオールスターに選出されるなど飛躍を見せる。最終的に54試合に登板して防御率2.89、リーグ2位の32ホールドと堂々たる成績をマーク。150km/hの直球とカットボールでパ・リーグの強打者を制圧した。

 沢村賞投手の金子も絶賛する変化球だが、これは入団時には持っていなかった新球。2017年のオフに挑戦したもので習得期間は浅い。それでも140km/h台で小さく動くボールは厄介を極め、球界屈指の変化球として知れ渡った。

 ルーキーイヤーは主にスライダーを軸に勝負して初先発・初勝利を達成。高卒1年目として上々のデビューを果たしていたが、今や習得して間もないカットボールの方が活躍を支えているのだから、変化球のセンスは天才的だろう。

 そして今オフは新球シュートに挑戦中。テレビで見たのをきっかけに、遊び感覚に投じるボールだが「自分としては楽だし幅も広がる。シーズンでも使うと思います」と、習得には前向きで機能すれば難球になることは間違いない。既に8日のフリー打撃で投入し、打者4人を相手に球種を事前申告しながら安打性の当たりを0本に封じた。

 また昨年は使用頻度の低かったカーブの本格導入にも取り組んでいる。緩急を意識させるために精度向上が課題だが、指揮官も「カーブがいいキレをしていた。なかなか打ちづらいと思う」と実践を前に納得の出来だ。

 天才的な変化球のセンスと、球威のある真っすぐを持ち合わせる20歳の右腕は開幕投手候補にも挙げられている。近年ではダルビッシュ有、大谷翔平といった一流投手が高卒3年目にしてその座を射止め球界のエースにのし上がった。ブレークの予感漂う山本も同じ道を歩み始めるだろうか。

by air_takamaki | 2019-02-11 20:26 | スポーツ

出来るだけ様々な競技に触れたいと思います。


by air_takamaki